捨て牌作り(迷彩)について

こんにちは、ペン太です。前置きですが、最近、交通マナーが悪い人による被害に悩まされています。そこで、車の運転でイラッとする瞬間ランキングを作ってみました。

1位 ウインカーなしで割り込んでくる

2位 トロトロ運転の前方車のせいで信号に引っ掛かった挙句、前方車はギリギリで信号を華麗に通過

3位 駐車場内で、後続車がいるにもかかわらず前方車が最手前のスペースを見つけてバック駐車をはじめ、2回以上切り返す空気を読めないドライバーに足止めを食らう

4位 前方車の左折に合わせて、対面から右折で強引に割り込み、こちらの直進を妨げられる

5位 こちらを確認もせずに”止まれ”を無視して我が物顔で交差点を横切るチャリ

6位 追い越せないほど中央寄りを運転する原付をかろうじて追い抜いた後に、信号待ちで原付に追いつかれ、それをいいことに再び前方を陣取られる

7位 こちらがすでに右折のモーションに入っているのに、青信号をいいことに確認もせずに後から全速力で横断歩道を渡ろうとしてくるチャリ

8位 2車線→1車線になるのを知っててギリギリまで追い越し車線を爆走し、車線が1つになるところで強引に入れてもらおうとしてくる車

9位 すれ違いが難しい道幅なのにこちらの進行に気づきながらも止まらずに突っ込んできて、運転が下手ですれ違えずにもたもたする車 

10位 天国に行きたすぎて全く避けようとしない高齢者

わりとゆとりを持って安全運転する自分ですらこれだけあります。短気な人だと運転でイライラすることはもっとありそうです。煽り運転が問題になっていますが、ほとんどの場合煽られる方の運転に原因があるので、個人的には煽り運転された側も反省する必要があると思っています。

さて、今回は捨て牌作りについてです。捨て牌に細工を凝らす「捨て牌職人」として三鳳で打っていた頃の数年前の自分の牌譜を題材にします(笑)早速見ていきましょう。

1 空切り外スジギミック

いわゆるゴミ手ですが、「ピンズの上を引いたらほんの1~2秒タメて曲げ」というビジョンだったので9p空切りでリーチします。外スジの2p待ちにすることができ、5pだけでなく8pが通った場合や3pが3枚場に出た場合でも2pが出やすくなります。実質出あがり3面待ちです。

これなんかも同じで6p空切りで曲げます。この場合のように「リーチしなくても十分な役アリの手」から仕掛けることのほうが多いです。

2 空切りフェイク

ここでは6sをやや時間をかけて空切りします。仕掛けの場合、手出しをすることで前巡通った牌が安全牌ではなくなるという仕様を利用します。ここまでは三鳳レベルであれば基本技術なのですが、「上家の7sカンを見てやや長考して6sを切る」ことによってソウズ待ちを強く匂わせるよう演出します。この”間”が地味に重要です。また、①他家がこちらの危険牌を通してない場合は下手に空切りはしないこと、②待ちのピンズでは空切りをしないこと、③赤5pを引いたら超高速でツモ切ることの3点を頭に叩き込んで構えます。テンパイしてからの想定着手をどれだけ準備できるかも重要です。

これも6巡目からオール空切りのフェイク入れまくり牌譜です。「6sのトイツ落としをしたら失敗しちゃいました感」を出しつつ、この捨て牌で5-8s待ちという禍々しさに満ち溢れた捨て牌です。余談ですが、この牌譜は自身5度目の十段目前でお知らせさん(下家)相手にラスを引いた対戦で、今でも甘酸っぱい記憶として残っています。

3 色消しギミック

ホンイツ狙いのときに余剰牌を見極め、染める色を先に切っておくギミックです。いわゆる「打点詐欺」です。メンホンチートイになったときにロスになりますが、ここで最終形を中・ホンイツ・赤に決めます。2pを引っ張ることによってピンズ真ん中の複合形を匂わせ、危険牌の範囲を広げつつ安さを演出し、「安いから押せる」と誤認した他家からソウズの上で討ち取るイメージです。効率が落ちるため染め手のときは細工する余裕がないことが多いですが、仕掛けられる機会があれば積極的に狙います。

結果的には安目の9s出あがりでしたが、1sを先に切っていなければテンパイ打牌の發で染めを強く意識されるため、9sを止められていた可能性があります。パッと見、ドラ8pを絡めたタンヤオにも見えるのがポイントです。

4 攻防一体先切りフェイク

両脇に危険になりそうな5sを先切りして2シャンテン戻し。6sが2枚切られたのを確認し、ソウズの真ん中を1メンツに決め、ピンズの伸びと山にいる8s引きを狙う手順。ポイントは「危険な5sを先切りして守備を固めつつ、将来的に3sが待ちになったときの布石を打っておく」という2つの意図を含んだ打牌であること。一見、シャンテンを落とす悪手に見えますが、中盤~終盤にかけての手組の安定感が増すのでじつは妙手だったりします。こういう攻防一体の先切りがあることも頭に入れておくと手組みの幅が広がります。

5 引き戻し狙いギミック

4s切りの引っ掛けカン7sで曲げずに打8sでダマ。東をポンしての1-4s待ち変化を狙いつつ、8s引き戻しての4s曲げも同時に狙います。もちろん3s引きも曲げ、2s引きのカン3s待ちも役アリかつ山にいるので悪くありません。ここで重要なのは「8s→4sと切ってのカン7s待ちは通常のスジ待ちと比べて圧倒的に読まれにくい」ということです。シャボ・カンチャン・ペンチャン・タンキのいずれもこの切り順からは牌理的にほとんどのパターンが否定されるため、単純なスジ引っ掛けに比べて格段に出あがりしやすくなります。ただし、この変則手順を狙う場合には、強力な手替わりがあるなどの別のプラス要素がないと単純に効率が悪くなるので、使う場面を選びます。

なお結果は9mツモの4000オール。他家の打牌トーンが落ち、1-4sがなんかキナ臭くなったので、9mタンキに切り替えています。さすがに8pあたりを引いたら3面待ちに取ります。ギミックを狙うときは、柔軟に構えて仕掛けるタイミングを見計らうのがポイントです。

6 複合系ギミック

この6s打ちなどが典型的な例で、3sを引いてテンパイしたときに7sが外スジになるように細工しつつ、4-7sを先に引いたときもスジの3s待ちになるようにします。宣言牌が6sだとスジの3sは危険牌と認識されますが、6s→中でリーチした場合は3sの危険度は低く見られるため、ミスリードの布石を打ちます。この瞬間はテンパイチャンスが落ちますが、中を重ねての2s→1s落としの手順があるので、効率的にはそこまで落ちていません。ギミックを仕掛けるときには効率面でのフォローが利くかどうかも重要なポイントになります。

【まとめ】

ほかにもまだ禍々しいギミックがたくさんありますが、今回はこの辺にしておきます。できるだけ効率を落とさないように注意することや、攻守のバランス・点棒状況などを考えて仕掛けることが重要です。また、「こういう切り出しをしたら相手がどう読んでどう動くのか」を理解していないと捨て牌は作れないため、基本的な牌効率や読みの知識を身につけることが前提になります。普段から捨て牌に気を配るようにしていれば、意外と雀力アップにも繋がるので、あなたもぜひ邪悪な捨て牌の闇の打ち手を目指してみませんか(笑)

多趣味なのに、それらがことごとく実生活でほとんど役立っていないという事実に気づいてしまったペンギン♂
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