日本には世間体をすごく気にしている方が多くいらっしゃいます。
世間体を気にした生き方をしていると、人から信頼されるようになります。
信頼・・・素晴らしい!
「あの人は仕事ができるよ」
「あの人は人格者だよ」
「あの人なら何でも相談できるよ」
「あの人はいい人だよ」
そういう声が周囲で聞かれるようになります。とても素晴らしいことのように見えますね。
ですが!
誰に対してもじつはとんでもない落とし穴が待ち受けているんです。
では、「落とし穴」って何なんでしょう。
1.仕事が集まる
「できる人には仕事が集まる」というフレーズを聞いたことがある方も多いかと思います。信頼されるがゆえにほかの人よりも仕事を任される機会が増えて忙しくなってしまいます。忙しくても良いならいいですが、そうでないならあまりうれしくはないですね。また、良い仕事だけが集まるならいいですが、その中には「余計な仕事」も多く混ざっています。それがキツイ。
2.断りにくくなる
世間体を気にする人は、「人から頼まれると断れない」という性格の人が多いです。自分のイメージをキープするために自分を苦しめてしまうという悪循環に陥りやすくなります。仕事だけでなく、あらゆるコミュニティでまとめ役・お世話役を任されることになります。面倒事がまるで磁石のようにどんどん引き寄せられます。多くの場合、お金を貸してほしいと頼まれるのもこのタイプです。
3.言動に制約がかかる
例えば、誠実で真面目でやさしい人が浮気をしたらどうなるでしょう。その人のアイデンティティーが全て否定され、その人の評価は一気に急降下してしまいます。ですが、逆の人間が浮気をしたとしても「あ~やっぱりね。」で済まされるばかりでなく、たまにいいことをしたら評価は急上昇します。普段から信頼されている人はいいことをしても「当たり前」なので評価はほとんど変化しません。つまり、「いいことをしても当たり前、悪いことをしたら致命傷」という足枷をつけて生きることになります。信頼と引き換えに不自由を手にしてしまいます。
主な「副作用」はこのあたりです。
・丸く収まるように周りの意見を調整する癖がついて、自分の意見が言えなくなってしまう。
・周りに悪く言われたくないので、自分の子どもにはそれなりの学歴や能力を求めてしまう。
・気の進まない飲み会などの付き合いを断れずにお金と時間がなくなる。
・世間の目を気にして、離婚はせずに仮面夫婦で通す。
・押しの強い勧誘を断れずに、大して必要でもない保険にいくつも加入してしまう。
・好きな人がいても、ライバルが友人だったらあきらめて譲ってしまう。
・自分が自由にできず我慢しているので、周りに合わせず自由にしている人に対して、人一倍マイナスの感情を抱くようになる(重症)。
あなたの望んだ世界は「自分の本当にやりたいことができない世界」ですか?
あなたは自分で自分を苦しめて、人にまでそれを要求する人間になりたいですか?
あなたにとって世間体や信頼はそんなに必要なものですか?
ギクッと思った方は、改めて自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。
【ペン太のコメント】
「信頼」自体は大事だけど、世間体を気にしすぎて、誰に対しても信頼されることを求めると「詰む」ってことよね。
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