こんにちは、ペン太です。みなさんは「チャオ」という言葉をご存じでしょうか。六段に落ちてしまい、鳳凰卓で打てなくなる状態を「チャオる」といいます。普通の人は大体チャオった経験があると思います。今回はそんなチャオとの向き合い方です。
ウパ坊のお友達のウパ助くんがどうやらチャオ寸前のようです。何やら一人でつぶやいています。様子を見てみましょう。
「あぁ・・・次ラス引いたらチャオだ・・・。もうダメだ、勝てる気がしない。やめとこうかな。いや、でもワンチャンあるかもしれないし、ほかにやることないし打つか・・・。➡(15分後)くっそー、ラスったわ。チャオかよ。はぁ、みっともないわ。情けない。きっとみんな「あ、あいつチャオってる。ざまぁwww」とか思うんだろうな。はぁ・・・もう麻雀やめようかな。まじで勝てんしつまらんわ。どうせおれなんかこの程度だよ、くそっ・・・。➡(特上で打つこと数十戦、六段R2109残り450pt)あっ、もう・・・特上ですら勝てないのかよ。マジで五段に落ちちまうよ。Rも2100切りそうだし、なんかもうどうでもよくなるよな・・・なんだよこのクソゲー。っていうかなんでオレ、たかがゲームでこんなにメンタルやられてんだよ、おかしいだろ。マジで引退安定だろ。くそぉ・・・勝てる気がしないけど麻雀はなんとなく打ちたいし・・・。勉強して打ち方見直さないと通用しないんかな、やっぱ。でも上手い人の観戦してもなんか自分がみじめになって見る気しないんだよな。上手い人の意見聞いてもなんか素直に受け入れられる自信もないし。あー、でも強くなりてぇよ・・・助けてくれよ・・・。」
ウパ助くん、相当へこんでいるみたいです。ウパ坊がコーヒー牛乳を買って差し入れをしましたが、それでもまだ元気が出ないようです。実際チャオるときの心理というのはこんな感じなんですが、どうすれば立ち直ることができるのでしょうか。
1 打たない
そもそも打たなければメンタルをやられることもありません。数日もすれば今の悩みはわりとどうでも良くなります。
2 特上卓の観戦
特上卓はわりと雑な打牌が目立ちますが、あえてそれを観戦します。「え、そこは押しちゃダメだろ~。あ、でもオレもこういうの最近押してたかもな・・・」「こんな打ち方の人たちに負けるはずがない!」「これなら当たり前に打ってれば地力の差で意外と勝てるんじゃないか?」など冷静になることができます。
3 まずはシンプルに楽しむことから始めてみる
シンプルにあがりやすい手順でナチュラルに打ち、良い手になったら押す、テンパイは押す、ノーテンは引く、周りの手が高そうで怖いときはオリ、小細工はせずにストレートに進める、深く考えずに第一感に従って選択する、放銃しても理由はあまり気にせず次の手を仕上げることを考える、目の前の手をあがることに集中する。まずはシンプルに、そしてポジティブに。
4 SNSでのやりとり
チャオ時はモチベーションが下がりますが、SNSでの何気ない会話でモチベーションが高まることもあります。麻雀を通してつながりを持てた人々に感謝です。
もし麻雀を続けていくなら、こんな感じでモチベーションをキープしながら前に進むしかないです。いつか笑い話になる日が来ます。また、自分が思うほど周りの人は他人の成績を気にしていませんし、チャオを恥ずかしいこととも思っていません。堂々と気にせず自分らしく打てばいいんです。楽しんだモン勝ちです。実際麻雀の上手い下手にかかわらず、SNSでは面白い人や麻雀が好きな人の周りに人が集まってきます。そしていろんな人と関わっていく中で刺激を受け、打ち続けることでいつの間にか力がつき、いつしか自分が「鉄強、レジェンド」と呼ばれる日が来ます。そういうものです。
あ、ウパ助もウパ坊と話をしているうちになんだか少し元気が出てきたようです。この2人もいつか天鳳界の「鉄強」として名前を轟かせることになるのかもしれませんね!
【ペン太のコメント】
本当の喜びは、逆境を知り、這い上がった者しか知ることができない――。肝に銘じたい言葉です。
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