「最近の若者は車や時計に興味がないし、旅行や飲みにも行かない。困ったもんだ。」
「最近の若者は結婚しないし、子どもも産まない。少子化なのに危機感がなさすぎる。」
さて、未だにこんなことを考える高齢者がいらっしゃるようです。
まあ半分事実でもありますが、そうなるのには当然「理由」がありまして。
収入という観点から検証してみます。
〇退職金
1997年・・・平均2871万円
2018年・・・平均1788万円
20年で1000万円以上減っています。あ、心配しなくてもまだまだ減りますのでご安心ください。
〇年収
1990年代・・・平均455万円
直近10年・・・平均418万円
40万円弱減っています。もちろん、消費税は3→10%に増税、社会保険料は倍、厚生年金保険料2%増、物価10%程度上昇、預金金利は30年前の1630分の1、介護保険の支払い発生、年金受給開始年齢引き上げ、スマホなどによる生活費圧迫など金欠になる要素満載であります。ちなみに、仕事量は増え、仕事の内容は複雑化していることを考慮してこの金額です。さすがにドン引きです。
〇年金+介護・医療の「世代間損得計算」※数字は概算
今の75歳・・・約+5000万円(納め得)
今の10歳・・・約ー3000万円(納め損)
なんと単純計算8000万円ほどの差があります。実際には計算どおりにはならないとしても、今の若者に比べて8000万円も贅沢できるってなんてうらやましい。家2軒と高級車5台くらい買ってもおつりがくる(笑)そりゃ若い人が貯金できないわけだ。なお、これだけ高待遇を受けている当の高齢者さんは、「医療費が高い」だの「年金が少ない」だの「高齢者いじめやめろ」とか寝言をおっしゃっています。いやあ「燃料投下」するのがお上手ですね(笑)
そして、これに加え、選挙票目当ての「終わることなき高齢者優遇政治」、少子高齢化による「年金・介護・医療などの制度の破綻」、テクノロジーの進化・高齢者の再雇用・外国人労働者の増加により引き起こされる「若年層の就職難と低賃金化」など様々な逆風が吹いています。日本の将来に希望など微塵もありません。
さて、ここで冒頭の話に戻します。
「最近の若者は車や時計に興味がないし、旅行も飲みにも行かない。困ったもんだ。」
→回答例「お前ら支えるのに必死で金ないんじゃ!」
「最近の若者は結婚しないし、子どもも産まない。少子化なのに危機感がなさすぎる。」
→回答例「お前らくらい優遇されてたら子ども3人くらい育てとるわ!」(※子ども1人育てるのに大体2~3000万円かかりますからね!)
・・・とこうなります(笑)
【ペン太のコメント】
いっそのこと、出生時に現金5000万円くらい一括支給してください、前澤社長!(←もはや政治に期待してない)
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